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 【インタビュー】山本草太

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投稿件名: 【インタビュー】山本草太   Thu Oct 15, 2015 9:20 am

「羽生2世」と呼び声高い15歳の逸材、山本草太を形成する“才能”と“努力”

スポーツナビ、2015年10月15日(木) 10:30

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2014−15シーズンは山本草太(愛知みずほ大瑞穂高)にとって飛躍の1年となった。昨年12月のジュニアグランプリ(JGP)ファイナルでは初めてトリプルアクセルを成功させ2位に輝くと、続く全日本選手権でもシニア選手に混じりながらも6位という成績を残した。今年3月の世界ジュニア選手権では3位。今季は同大会制覇を一番の目標としている。9月上旬のJGPシリーズ米国大会では3位に終わったものの、4回転トウループを決めるなど、昨季と比べて確実に進化を遂げた。またJGPシリーズのポーランド大会では優勝し、2年連続でJGPファイナル進出を決めている。

 憧れの選手は羽生結弦(ANA)。そう公言しているからか、山本は「羽生2世」との呼び声が高い。実際、高さと伸びのあるジャンプ、体型、堂々とした物言いなど共通点は多い。現在は15歳の高校1年生。日本男子フィギュアスケート界の将来を担う逸材に、今季に懸ける思いや羽生とのエピソードなどについて語ってもらった。(取材日:9月10日)

【メンタルの部分に問題があった】

――先日のJGPシリーズの米国大会は3位でした。ご自身としての手応えはいかがでしたか?

 会場のコロラドは標高が高かったので、夏休みはずっと体力強化を中心に、合宿を何回も積んで臨みました。トリプルアクセルと4回転はある程度曲に入るようになってきたんですけど、やっぱり本番での緊張感もあり、練習とは全然違ってあまりうまくいきませんでした。4回転は初めてフリースケーティング(FS)で入りましたが、後半は体力が失われてしまい、いつもの演技ができなかったのですごく悔しかったです。

――トリプルアクセルがうまくハマらなかった印象ですが、課題はどういう部分にあると感じましたか?

 向こうに行ってからも練習では調子が良かったんです。ただ、ショートプログラム(SP)の6分間練習のときになかなか決まらず、自分の中でも焦ってしまって……。そのまま本番を迎えてしまい、同じような失敗をしてしまったので、そこはメンタルの部分に問題があったと思います。メンタルは経験を積んでいかないと強くならないと思うので、とにかく1試合1試合集中してやっていかないといけないなと思いました。

――練習で決まらず、少し弱気な部分が出てしまったと?

 最近「試合では強い」とみんなに言われていて、よく決まっていたんですけど、久々に本番でああいう失敗をしてしまって……。優勝したネイサン・チェン選手はプログラムの通し練習もノーミスで、本番も練習通りといった感じでした。焦ったり緊張もしなさそうですし、余裕もあったと思います。もう本当にミスするということを知らないんじゃないかというくらい失敗しなかったので、それを見習いたいなと思いました。

――今季から4回転を入れ始めました。いきなり国際試合で成功させましたが、トリプルアクセルとの両立という意味で、実際にプログラムに組み込む難しさはありましたか?

 難しいジャンプはだいたい前半に固まっているので、そこに集中すればなんとか練習でも形になっているんですけど、後半に1つトリプルアクセルが入っているので、昨シーズンと比べて難易度は上がっています。でも難しいとは言っていられないので、とにかく練習を積んで、本番でしっかりとノーミスの演技ができるようにしたいと思います。

【最低限のレベルは上がった】

――ずっとトリプルアクセルは苦戦していたと思いますが、昨季の後半から安定してきました。何かきっかけはあったのでしょうか?

 トリプルアクセルを初めて試合で決めたのが昨シーズンのJGPファイナルで、そのときは現地(スペイン)に入ってからもすごく調子が良かったんです。前は恐怖心が少しありましたが、SPで初めて決めて、そこからそういうものがなくなった。それで確率がどんどん上がっていった感じなので、本番で跳べたことが大きかったなと思います。

昨季のJGPファイナルでトリプルアクセルを決め、自信を深めていった

――練習の積み重ねも生きたんでしょうね。

 全く恐怖心がなくて調子が良い日と、本当に「トリプルアクセルを跳べるの?」というくらい調子が悪い日と、そういう波が前はあったんですけど、ファイナルを終えてからは調子がすごく悪くても絶対に何本か下りられるようになりました。そういう感じで昨シーズン後半はずっと決まるようになっていましたね。今シーズンは初戦のサマーカップのSPではトリプルアクセルが入ったんですけど、FSでは4回転で転んでからの立て直しが難しくて決まらず、コロラドでもFSで2回跳んで、全然きれいには立てなかったので、本当に練習するのみかなと思います。

――ご自身でも波があると感じるのですか?

 調子が悪くても最低限のレベルは、昔よりだいぶ上がりました。以前は本当にぼろぼろだと5回も6回も転んだ試合があったので、そういうのはなくなりましたね。それが当たり前なんですけど、世界のトップ選手、ジュニアのトップ選手は4回転を1本だけじゃなくて、2本も3本も入れている選手もいるので、1本跳んだだけでうかうかしていられないです。とにかく4回転1本と、トリプルアクセルを2つ下りるのが最低条件かなと思います。

【ジャンプに関して自分は天才】

――今季のプログラムについても聞かせてください。SPは『ポエタ』、FSは『ピアノ協奏曲第1番』ですが、この曲にした経緯は?

 両方とも僕が(長久保裕)先生に「この曲で滑りたいです」と言い、それで先生の許可が出たという感じです。
 SPは、母が先に「『ポエタ』がいいんじゃない」と言ってきて、それで僕も「あっ、いいね」と。FSはロシアのマキシム・コフトン選手がソチ五輪シーズンに滑っていた曲で「これは自分に合うだろうな」と思っていました。いつか使いたいなと思っていて、それを今回先生に言ったという流れです。

――今季の振り付けを担当したのは宮本賢二さんですね。実際に指導を受けてみてどうでしたか?

 うわさどおりちょっと厳しかったです(笑)。僕、昨シーズンまで表現は少し苦手な部分があったんですけど、宮本先生に振り付けしてもらってからは踊るのもすごく楽しくなって、前よりだいぶ上達したかなと思います。

――演技が大人っぽくなったなと感じました。指導を受けたことで、意識的に変えた部分はありますか?

 僕は踊るのがあまり得意なほうではないんですね。けっこう恥ずかしがりながら昨シーズンまではやっていたんですけど、今季からそういうのはなくなりました。決めポーズなんかをピタッと0.何秒止めるだけでだいぶ印象が違うと宮本先生が言っていたので、ジャッジの前でアピールする決めポーズだけでもしっかりやったり、そういうところは気をつけています。

――宮本さんは山本選手のことを「すごい努力家」と評価していました。昔からそういう一面はあったのですか?

 僕は唯一トリプルアクセルが試合で決まらなかったくらいで、そのほかのジャンプはあんまり苦労したことがなかったんですね。ジャンプに関しては天才なのかなと自分でも思うんですけど、スピンなんかは昔は全然上手じゃなかった。体も硬くて、ドーナツスピンも全然できなかったですし、今できるようになったのは小さいころに努力したおかげかなと思います。


【ランビエールから教わったこと】

――今オフにはジュニアとシニアの両方の合宿に参加しましたよね。そこで得たものは何ですか?

 今年のシニア合宿は(ステファン・)ランビエールが先生だったんです。SPの『ポエタ』はランビエール先生も以前使っていたので、ちょっと見てもらっていろいろレッスンを受けました。宮本先生の振り付けも素晴らしいんですけど、それをもっとパワーアップできたような感じで、動画を見て驚きました。とてもうまくなったという感じなので、やっぱり本当にすごいなと。


――『ポエタ』はランビエールさんの代表作ですよね。具体的なアドバイスとしてはどういうものがあったのですか?


 例えば、いつも振りをするときに力が入って肩が上がってしまうので、そういうのをちょっと下げたらもっと格好良く男らしさが出るよと。そういうことを言ってもらいました。

――表現の部分では、5コンポーネンツの得点を上げるために、音楽と同調して演技することが重要だと思いますが、音をとらえることについてはどれくらい意識していますか?

 本当にずっとですね。スピン中も次はこの振りと曲が合うなといった感じで、練習から常に曲は意識しながらやっています。やっぱりそこが合わないと終わったあと気持ち良くないので、曲をはめるだけでだいぶ印象が変わると思うし、そういったところは今シーズンすごく意識してやっています。

――より魅せる部分に意識がいくようになったと?

 そうですね。昨シーズンはやっぱりトリプルアクセルに集中しすぎて、踊りも変ではないですけどあまり上手じゃなかった。今シーズンはトリプルアクセルも決まるようになったので、表現力やスケーティングの部分をもっと伸ばすように努力しています。


【羽生2世と言われるのはうれしい】

――憧れは羽生選手ということですが、いつどういったきっかけで憧れるようになったのですか?

 羽生君が僕くらいの年から知っていて「すごいな、上手だな」と思っていたんです。小学校4年生くらいのとき、全日本選手権が大阪であって僕はフラワーボーイをやったんですよ(2009年)。そのとき羽生君は中学3年生くらいで、近くで見ていたんですけど「あぁ、すごいなぁ」と思って、そのときから好きでしたね

――共通点があるとしたらどういう部分だと思いますか?

 やっぱり羽生君もジャンプを得意にしているし、僕もジャンプは得意なので、そういうところですかね。たぶんジャンプは羽生君も天才肌だと思うし、僕もどちらかというと天才肌のほうかなと思っています。

――羽生選手と会話した中で印象に残っていることはありますか?

 『ポエタ』はフラメンコじゃないですか。宮本先生に「オールバックにしなさい」と髪形も指示されたんですけど、最近までやったことがなかったんですね。オールバックなんて最初は全然セットできなくて(苦笑)。エキシビションで羽生君と一緒になって、ガラスの前で10分〜20分くらいずっとセットしていたら、羽生君が近くにきて「髪型なんてどうだっていいんだよ、スケートが上手だったら」みたいな(笑)。「確かにそうだな、スケートが良かったら格好良いよな」と思いました。

――羽生選手に憧れていることもあり、「羽生2世」と言われることもあると思うんですけど、それについてご自身では感じる部分はありますか?

 羽生君は僕と一緒にされてもそんなにうれしくないですよね(笑)。僕は憧れているだけあって、「似ている」と言われるのはうれしいですけど、全然そのレベルではないですし、本当にまだまだです。ただ、そう言われる限り羽生君のレベルに到達できるように頑張りたいと思います。


(取材・文 大橋護良/スポーツナビ)
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